連載第2回
振付家・アーティスト 香瑠鼓(カオルコ)さん

香瑠鼓さんとシャガールの会2

 

<早稲田の後輩たちに向けて>
~自分の身体の可能性を信じて自分自身に生きる力を~

香瑠鼓
私が何故即興のネイチャーバイブレーションメソッドをやっているかというと答えが無いからなんです。固定観念上の答えが無いからこそ面白いんです。答えは即興の中で自分で見つけるんです。自分で自分自身の能力を限定しないでと言いたいです。今の時代、安定的なものってもうないと思い、自分自身に生きる力をつけるということが必要だと思います。そのためにはまずひとつしかない自分の身体の可能性を信じましょう。身体は独自で絶えず良くなろうと頑張っています。身体を開き運もつかんでいきましょう。

馬場
本日は素敵なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。またお目にかかりたいです。

あぴフェスB

プロフィール
香瑠鼓(かおるこ)さん
振付家・アーティスト

1957年東京生まれ、早稲田大学社会科学部を卒業。振付家・アーティストとして活躍中。1989年Winkの「淋しい熱帯魚」1990年B.Bクイーンズの「踊るポンポコリン」はじめ、慎吾ママの「おはロック」、新垣結衣の「ポッキー」、ダイワハウス「ベトナムにも編」、最新作EDWINのCMまで、手がけた振り付けは1000本以上。国内外のダンス公演活動とともに、これまで20年にわたり、障がいを持つ人を含めて行う「バリアフリーワークショップ」に注力。そこから開発した「ネイチャーバイブレーションメソッド」が近年注目され、東大はじめ、学校、自治体、企業などで講師やワークショップを手がける。即興アーティスト集団ApicupiA(アピキュピア)を主宰し、定期ライブ「あぴフェス」やバリアフリーライブなど多数実施。昨年韓国の「障害者文化芸術祭」にも出演した。著作に「脳とココロとカラダが変わる 瞬感動ワークショップ」(高陵社書店)。
香瑠鼓カラダラボスクールにて各種ワークショップ開講中。2015年4月~7月、東京大学にて非常勤講師。

HP:www.kaoruco.net/     facebook : www.facebook.com/KaorucoArt

香瑠鼓さんのスクールなどに関する問い合わせ
オフィスルゥ 03-3413-4139

 

(あとがき)
3月1日にシャガールの会の皆さんと下北沢のスタジオルウにて即興ライブ「あぴフェス」を拝見してきました。香瑠鼓さんがプロデュースするアーティスト集団アピキュピアは、年齢、肩書き、障がい、人種など社会のバリアを超え、これまでにない新しい次元での即興表現によるアート作品を創造し、身体の尊厳を大切にした響き合う公演を通して、世界中に平和を発信します。激しい躍動感の中にあるしなやかさであったり、厳しい眼差しと同時に暖かな包容力を感じたり、即興で自由なダンスパフォーマンスが見るものに強くやさしく働きかけ、やがて共振していくようです。特に男性が固定観念を捨てて殻を破るのは至難の技かもしれませんが、ここはひとつ清水の舞台から飛び降りる覚悟で自分の心と身体を解放してみようかと感じました。香瑠鼓さんは3月18日(水)日本テレビ「笑ってコラえて!」にて取材がオンエアされます(21時15分以降登場予定)。ぜひご覧下さい。

(文責:広報委員会/伏見英敏)