連載第4回

がんばれ!同窓生~次世代へ贈る言葉~

『がんばれ同窓生』第4回は株式会社ジョブウェブ 代表取締役会長の佐藤 孝治さんからお話を伺いました。就職活動後、早稲田社会科学部4年生の96年10月にジョブウェブを創設。来年2016年で創業20周年を迎えるジョブウェブは、学生・企業両方のに対して就職活動の支援事業を展開しています。今回は六本木一丁目のオフィスにて、ここでしか聞けない学生時代のお話から起業にいたった経緯、そしてこれからの展望について佐藤さんからたっぷりお話を伺いました。

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きっかけは、ホットケーキとタモリさん!?

下地:改めまして、社学06卒業生の下地です。本日はよろしくお願いします。
佐藤さん(以下敬称略):よろしくお願いします。

下地:早速ですが、早稲田を目指したきっかけをお聞かせいただけますか?
佐藤:え、そこからですか?(笑)

佐藤:この話は初めて語りますね(笑)
最初のきっかけは、幼稚園くらいのころなんです。

下地:ずいぶん早いきっかけですね。
佐藤:そうですね。僕実家が王子なんですが、王子って都電が走っていて、早稲田行きと三ノ輪行きっていうのがあるんです。幼稚園の頃に祖母が早稲田に連れて行ってくれて、早稲田駅の近くの一ノ瀬っていう喫茶店でホットケーキを食べたんです。それ以来、なんとなく早稲田って身近な感覚があったんですよ。
下地:ホットケーキが始まりですか(笑)おばあちゃんに感謝ですね。
その後は大学受験もスムーズに?
佐藤:高校は普通の公立高校に通っていて、全然早稲田受かるような状況ではなかったんですが、僕は早稲田に行くことを確信していました。
当時世の中の気になる人リストっていうのを作ってまして、この人って面白いなと思う人、変だなとかアツいなとか思う人たちをリストアップしていたんですけど、いざ並べて見ると早稲田出身の人ばっかりだったんですよね。
もちろん他の大学の人もいたんですけど、早稲田の人が圧倒的に多くて。タモリさんとか(笑)
あとは「ばんから」っていうキーワードも好きでしたね。
現役時代はまったくダメだったので、ワセヨビ(早稲田予備校)で浪人をして、翌年なんとか滑り込みました。

下地:タモリさん・・・私も早稲田に入れば面白い人に出会える気がして目指したのでお気持ちすごくわかります(笑)
大学ではどんな学生時代を?
佐藤:映画とか映像の世界に興味を持っていて、もともと実家のビデオカメラを使って撮影したり自分で映像編集などもやっていたので、まずは初志貫徹しようと思って早稲田大学映画研究会に入りました。

下地:「ザ・早稲田生」の路線ですね(笑)
佐藤:はい。せっかくなので大学生っぽい雰囲気も味わいたくて、テニスサークルにも入ってみました。一年の頃は両方に参加してみたりしましたが、だんだん映画研究会を中心として生活が回っていくようになりましたね。
とにかく映画をたくさん見てましたし、サークルの先輩たちが撮る学生映画で撮影アシスタントや照明、役者をすることもありました。映画を作っては上映会をするっていう生活をしていました。当時のバイト代は全部フィルム代に消えていきましたね。

下地:バイトなどもしていたんですか?
佐藤:はい、南門の高田牧舎で賄い付きのバイトを長いことしていました。
社学の授業が午後からだったので、午前中に高田牧舎で朝仕込んでランチまで働いて、賄いを食べて、そこから授業に行く、みたいな生活でした。バイトのキッチンで野菜をひたすら切って、大学の授業を受けて、第二学生会館というちょっと当時アブナイ感じの雰囲気の場所で映画のいつも議論をして、10時くらいに学生会館が閉まったらみんなでアリババして(馬場まで歩いて)帰る、っていうのが日課になってましたね。

あとは日雇いで稼げる引越しのバイトもしてました。ペルソナプレスっていうバイト情報誌があったのですが、そこに載っていた引越しのバイトも掛け持っていたので、高田牧舎とアート引越しセンターと、映研と、テニス、っていう大学生活でした。
とにかくずっと動いてましたね。寝てる記憶があまりない。

下地:高田牧舎、ペルソナプレス、懐かしいキーワード盛りだくさんですね。
ちなみに私の時代は「馬場歩き」と言っていましたが「アリババ」は初めて伺いました。各世代でいろんな呼び方がありそうですね。

下地:授業はしっかり出席していた方ですか?
佐藤:結構授業はしっかり受けてました。積極的に関わってて、難しい授業では質問とかしてましたね。終わったあとに質問して、遅い時間になるとたまにそのまま教授に飲みに連れて行ってもらうこともありました。笑
そのほうが授業よりもわかりやすいし、気に入ってもらえるし。そうすると絶対単位落とさないんですよ(笑)
だから難解な授業ほど前の方に陣取ってしっかり授業を聞いて、終わったら質問をしていました。

下地:さすがです(笑)
ゼミも参加されていましたか?
佐藤:大学3年のゼミ選択の時に、広告論のゼミがあったので、そこで八巻先生のゼミに入って、幹事長をしていました。
八巻ゼミは毎年電通の学生広告論文に出すのが恒例で、6月にお題発表があり、11月に提出をするので、大学3年はほとんどそれに費やしました。
その時のテーマが「マルチメディア時代の広告」だったんです。96年当時のマルチメディアってまだCD ROMとか、ものとしてのメディアを指していました。まだインターネットは出てきていなくて。

ゼミの仲間たちと調べているとインターネットっていうものがあるらしいぞ、というのがわかって、僕らはインターネットをこれからのマルチメディアとして妄想する毎日でした。
インターネットが今後どうなっていくのかを妄想するために、大学生でインターネットを使っている人使っていない人に大規模にアンケートをとったりもしました。
その甲斐もあって、広告論文対象の文部科学大臣賞っていうグループ部門での一位を頂いたんですよ。

下地:すごいですね。就活にうまく繋がりそうな活動ですね。
佐藤:成田社長とも握手をしたし、正直これは電通に受かるんだなとと思いましたね(笑)
でも最終面接で落ちてしまって、アクセンチュア(当時アンダーセンコンサルティング)を受けたんです。

下地:なぜ広告ではなくコンサルに?
佐藤:当時慶応大学の友達がアンダーセンコンサルティングに受かったという報告をしにうちに来て、そのパンフレットに「変革」って書いてあったんです。そこに「マルチメディア」という言葉もあって、「マルチメディア」「変革」これは俺だなと思いましたね(笑)面接でもインターネット革命についてひたすら熱く語ったら受かっちゃったという感じでした(笑)

インターネット上に「場」をつくることから始まった

下地:就職は決まったものの、ジョブウェブ自体も学生時代から起業されてたんでよね?
佐藤:起業というより、4年生で内定が決まったあとにインターネットを使って新しいメディアを作るみたいなことをしたいなと思って。大学4年の夏に仲間とジョブウェブを立ち上げました。電通を見返したい気持ちもあったんですよね。笑
ちょうど就活中に学生同士がメーリングリストを使って繋がって、情報共有をし始めるような動きが始まっていて、まさに「インターネット元年」という感じでした。これを学生同士をつなげるコミュニティーを作ったらより良い就活の環境が作れるんじゃないかなと思ったのがきっかけです。
立ち上げ当初は身近な感じで、後輩たちにも「こんなの作ったから入ってよ!」って勧誘とかしてました。ある種早稲田にインキュベートしてもらったような感じでしたね。

下地:最初のころはどんなことをしていたんですか?
佐藤:最初にやったのは、就活をしている人同士がお互い情報を発信できる仕組みを作りました。メーリングリスト(ML)という仕組みを使って、例えばコンサル業界に興味がある人グループ2000人、とか、今で言うFacebookグループとかLINEのグループとかみたいなものです。就活っていうカテゴリーで1万人くらいの学生が参加してて。
商社とかマスコミとか、全体のジェネラルグループとか、いろんなコミュニティーがあって、1日100万通くらいのメールが流れてた時代もありました。
それを大学生の内定者世代の仲間で運営してたんですよね。

下地:すごい規模ですね。
佐藤:はい。これは面白いなぁと思いました。こういうものを思いついて作って、評価して期待してくれている人がいるっていうのは嬉しいものですよね。

下地:学生時代に立ち上げたジョブウェブのサービスですが、もともとビジネスにするつもりだったんですか?
佐藤:スタートはビジネスにするというところからは始まってないですね。
インターネットを使って面白いことをしたいという動機と、自分の経験からも就職っていろいろ大変だったから、大人に対する学生運動のような思いがありました。大人は本当の事言ってないんじゃないかとか、もっと学生がネットワーキングをすると企業もしっかり対応せざるをえないんじゃないかとか。企業に対して学生がネットワーキングをしてパワーを持って対等な関係にしよう。みたいな気持ちがありました。
あとは、電通に落ちてしまった事に対するパワーもあったかもしれません。笑

やっているうちに、みんなが使ってくれて嬉しいし、感謝されたりするうちに引くに引けなくなってきて。
当時悩んだのは、ジョブウェブって中身は何もなくて、みんなが参加して書いてくれるから価値があるわけで、それに対してお金を取るってどうやればいいのか当時はわからなくて。ビジネス化する方法がわからなかったんですよね。

下地:今で言うCGM(Consumer Generated Media)ですよね。
佐藤:そうですね。みんなの思いが詰まっているものだから大切にしなきゃいけないという思いもあったし、でもサーバー運用費とかいろいろお金はかかってきちゃうので、長く継続していいものにしていくためには、お金が回らないとダメだなと。
ジョブウェブのコミュニティーを生かして、ちゃんと運営しているスタッフが生きられるようにするにはどうしたらいいのかと、バナー広告などをやってみたりして、マネタイズをし始めたときに会社化をしました。

下地:会社化してからは、最初からうまくいったんですか?
佐藤:ビジネス化の方向性を考えたときに、ジョブウェブを使っている学生さんは優秀な人が多かったので、そこに関わりを持ちたい企業もいるはずだという発想で、そういう会社さんから協賛金を募ることを思いつきました。
ただ、最初は広告を売り歩いたのですが全く売れず、結局学生が本当はどんなことを考えているか求めているか、学生を代表して本音を伝えていく、ということをするようになったら、企業がすごく興味を持ってくれて。
一緒になって価値あるインターンシップの企画を考えるとか、会社説明会のアドバイスをしたりとか、企業の人事の仕事を一緒にやるような感じです。あくまで視点は学生にとって価値のあるものにするというところで考えていたら、それだったらお金出してもいいよ、という企業が出てきました。

下地:企業へのアプローチも、学生が集まる「場」であり、学生の本音を知っているジョブウェブの強みに立ち返ってうまく回りだしたという感じなんですかね。
佐藤:そうですね。それまでは説明会に来た学生をだんだんとふるいにかけていくような採用プロセスが多かったのですが、そのプロセスで学生を成長してもらおう、という気概はほとんどなかったと思うんですね。
もっと企業がもっているノウハウとかリソースを使って、例えばマーケティングや営業について教えてあげるみたいな、いわゆるビジネススクールのようなものを学生に提供してあげるのはいいんじゃないかと考えて、企業に提案をして歩いたらすごくうまくいくようになって。DeNAの南場さんがロジカルシンキングの講義をやるというと、たくさん学生さんが聞きにきてくれたこともありました。
学生は学ぶ機会に参加をして、企業は優秀な学生さんに出会えるので、そこでご縁ができて採用にもつながる、みたいな仕組みができてきました。
そうこうしているうちに企業側から年間使用料という形でお金をいただける仕組みが出来上がっていきました。

下地:最近の企業向けのサービスではどのようなことを?
佐藤:本当に採用で会社の将来を担うような人材を採用したいと思ったときに、どういう風に学生と向き合ったらよりよい人材を採用できるのかについて、企業と一緒になって考えることをしています。経営者の方や企業の人事の方からよくご相談をいただきます。そもそもどういう人材が必要なのかについて、細かく話しながら一緒に見つけていくような感じですね。

下地:まさに採用コンサルですね。採りたい人物像が固まってきたらどうするんですか?
佐藤:こんな行動している人があってそうだなというのが見えてくると、ジョブウェブのプロフィールから検索して数十名に絞り込んでみたり、実際にあってみようという話になっていったりもします。
先程もお話したようにジョブウェブにはいろいろはサービスがあるので、企業ごとにどのように活用してもらえるかについても一緒に考えていきます。

下地:採用活動だけでなく、インターンや採用プロセスについてのアドバイスもされているんですか?
佐藤:セミナーやワークショップって、イケてないと時間の無駄じゃないですか。学生にとっては成長機会にならないし、企業にとってもアピールにならないので。やっぱりみんながわくわくして学べるようなものを作ったほうがいいので、今までの経験を生かして担当者の方とお話させていただいています。

生々しい就活の今を知っていることが強み

下地:学生・企業両方に向けてサービスを展開する利点もありますか?
佐藤:学生に対してだけキャリア支援をしていてもなかなか採用の内部がどうなっているのかは見えないんですよね。でも企業の人事部の方といろいろと話をすることで、選考基準とか面接の現場とか、生々しい現実を見ることでわかることも多くて。そうすると、企業に対しては、学生のニーズや本音を伝えられるし、学生に対しては、企業はこういうところを見ているからもっとこういう風に頑張っほうがいいよ、というアドバイスができるようになってきました。
本当に学生のことを思ったら、企業の懐にも踏み込んだ方がいいなと実感しています。

下地:ジョブウェブならではのエコサイクルですね。
採用は年々変化していますか?
佐藤:そうですね。今までの大量に集めてふるいにかけていくという一括採用の枠組みがうまくいかなくなってきているんですよ。学生も、いろんな動きをしているので、動き出す時期も違えば、多様な機会もあるので。どちらかというと、学生とずーっと接点を持ち続けていって、きちんとファンになっていってもらうことが大事になってきてますね。
しかるべき情報をきちんと公開したり、セミナーで学生直接会ったりして、徐々に距離を縮めていって、最後にこの人に入って欲しい、みたいな感じです。

今まではそういう関係性作りをしないで、説明会をしただけで3000名から30人にしぼって、みたいなプロセスだったんですよね。そこがだいぶ新しい時代の採用のあり方に変わってきているところですね。インターネットの普及も相まってだいぶやりやすくはなってきていると思います。

下地:最近のジョブウェブの学生向けのサービスはどのようなものがあるのでしょうか?
佐藤:人と人、人と機会をつなげていこう、ということで将来学生が社会に出るタイミングでの問題を解決していきたいという思いで、jobweb.jpとうサイトを運営しています。

そこには無料で参加できて、自分のプロフィールを作ったり、ブログを書いたりなどができます。そうするといろんな人が注目して、フォローされたり、いいねしてもらえたりとか。そこでは学生同士も繋がれるし、それを見ている企業の方とも繋がれる。普段だと出会えないような人と出会えて、繋がれるという仕掛けをベースにしています。

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Jobweb <http://company.jobweb.jp/>

また、AJITORA(アジトラ)という世界22ヵ国140箇所でインターンが出来る仕組みや、sfirm(エスファーム)というベンチャー企業でのインターンが出来る仕組みを作っています。

その他、ITのスキルアップのためのゼロから始めるプログラミング講座、というものもやっていて、そこは全くプログラミングができない子が参加をするとWEB page作れたり、PHPでレンダリングしたりとかできるようになります。すでに卒業生は1000人を超えているんじゃないかな。
技術を身につけた人がIT業界で今活躍されている、という感じです。

sato_3 AJITORA <http://ajitora.jobweb.jp/>

sato_4 sfirm <http://sfirm.jp/>

下地:幅広い事業を展開しているんですね。
佐藤:ジョブウェブに参加すると、その人が持っているポテンシャルを最大限に発揮できるようにするための仲間ができたり、企業が見つかったりする。そんな場を提供していきたいと思っています。

下地:現在どのくらいの会員数がいるんですか?
佐藤:一世代14,000人くらいの会員がいます。

下地:すごい規模ですね。でも毎年会員がリフレッシュされてしまうんですよね?
佐藤:そこが大変なんです(笑)
社会人になっても使い続けられるような、ライフタイムバリューを提供できるようなサービスにしていきたいなとは思っていますけどね。

下地:いままで一番大変だったことはなんですか?
佐藤:いろいろとありすぎますね(苦笑)
ここで話せることで言うと・・・例えば先程紹介したアジトラという海外インターンのサービス。タンザニアでわくわく動物ランドみたいな動物番組を作るようなスタッフの仕事とか、ベトナムで日本人向けのフリーペーパーを売り込む営業の仕事とかもやっていたりするんです。そうすると、世界中で問題が起こるんですね。

インドで洗面台で洗濯していたら洗面台の陶器ごと底が抜けちゃったことがあって、そのまま陶器が足の上に落ちて大怪我をしたりとか。
アフリカで身ぐるみ剥がされて車に乗せられた、とか。今となっては命が無事でよかったねと話せますが、毎回本当に肝を冷やします。

世界中で起こる災害にも敏感になって、フィリピンで水害があったときに誰かいってないっけ?とか、飛行機が落ちたら誰か乗ってない!?とか、とにかくいつも気になるようになりました。もちろんいろんなプロテクションサービスをつけたり安全の案内をしていたりしますけどね。

下地:そこまでリスクを犯してもサービスを続ける理由は、やはり行って帰ってきた学生さんたちの反応にあるのでしょうか?
佐藤:おっしゃる通りです。やはりコンフォートゾーンを抜け出してチャレンジすることで人は成長するし変わるんです。だからそういう機会をどんどん作っていこう、ということで続けています。

下地:逆に、嬉しかったことはどんなことでしょう?
佐藤:社会に出て活躍している報告を聞くと、やっぱり嬉しいですね。
ジョブウェブを通じて就職した人が子会社の社長になったりとかしてたりすることもあるんですよね。ニュース見てたら知ってる名前が出てきて、調べてみたら過去にメールのやりとりをしていたりとか。おめでとうございます、と連絡してみると、京都のセミナーに出てくれていた子だったりとか。ジョブウェブの勉強会で出会って私たちは結婚しました、という報告があったりとかするのもとても嬉しいですね。
あと、企業側に対しても、ジョブウェブを通じていい人を採用できて会社がどんどんよくなっていく、というところも近くで見させて頂いていて、それもすごく嬉しいなと思ってます。

下地:ジョブウェブの今後の展望をお聞かせください。
佐藤:これまでの新卒採用のパラダイムが、新卒一括採用という大量に集めてふるいにかけていく方式が一般的だったことから、一人一人とのつながりを丁寧に、向き合って行って、学生の成長に企業側が貢献するのが当たり前の世の中になるように、ジョブウェブを通じて貢献していきたいと思っています。

下地:それでは最後に、普段学生と向き合っている佐藤さんから、現役の学生さんたちにひとことお願いします。
基本的に先輩方は若い子に話しかけられるとそれだけで嬉しくなっちゃんですよね。だから、先輩にどんどん自分から話しかけていってほしいですね。萎縮してしまわずに、学生時代にどんなことをしていて、今何をしているのか、そんなことをいろいろ聞くことで自分のキャリア形成の参考になるし、先輩たちって聞かれると嬉しくてどんどん話してくれるはずなので。笑
とにかく関わりをたくさんもって、話をしていってください。
あとは、もし自分でこんなことしたい、とか志を見つけたら、先輩たちにその思いをぶつけてみてほしいですね。そうすると、じゃあこうしてみたら?とかこういうサポートならしてあげられるよ、というアドバイスを頂けたりします。僕もジョブウェブを立ち上げた時にサーバーを貸してもらったりしたんですが、やはり10歳以上年上の先輩だったりするんですよね。そういう人たちと関わって、どんどん話していってほしいですね。

下地:本日はお忙しい中ありがとうございました!これからのご活躍にも期待しています!
佐藤:ありがとうございました。

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プロフィール

佐藤 孝治
1972年東京都生まれ。早稲田大学社会科学部卒。
就職活動後、大学4年生の96年10月ジョブウェブを創設。
97年7月アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社。
99年10月ジョブウェブを法人化し代表取締役社長就任。
以後、学生の就職支援と企業の採用支援を通じて、 学生と企業の本音コミュニケーションをサポートしている。
2013年7月より代表取締役会長に就任。
著書に「<就活>廃止論(PHP出版)」「内定の原則(英治出版)」等。
公益財団法人日本ユースリーダー協会 理事
一般社団法人アスバシ教育基金 理事

・Jobweb <http://company.jobweb.jp/>
・AJITORA <http://ajitora.jobweb.jp/>
・sfirm <http://sfirm.jp/>

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