会長挨拶

会長挨拶

〜和やかで活気のある社学稲門会〜を目指して

1983年(昭和58年)に卒業して25年目の2007年(平成19年)、ホームカミングデーの年に、大学や学部より早く社学二水会よりお招きいただき、大隈会館の「楠亭」に足を運んだのが当会との出会いであります。
当時の二水会は、毎月第二水曜日に大隈会館の「楠亭」に集い、親睦会を開催していました。この4月に亡くなられた新沼五郎先生や学部の先生方もお見えになり、和やかな中にも活気のある親睦会でした。会の発起人の阿川さんをはじめとした1期生の皆さま、そしてお考えに賛同された諸先輩の母校を想う心が大きな心意気となって具現化したのが二水会であり、社学稲門会だと思います。「社学の後輩に奨学金を贈ろう」「年次を超えて社学のみんなが集える場所を作ろう」という草創期の皆様の情熱に敬意を表し、ここに改めて厚く御礼申し上げます。

さて私も会活動に携わって15年ほどになりますが、ここ何年かの会活動や今後の方向性についてお話ししたいと思います。
2016年の社会科学部創設50周年においては大変充実した記念式典を開催できたのではないかと思います。当時の実行部隊の多くが会社勤めをしながら早稲田に集い、意見交換し、学部と連携し、シンポジウムの出演交渉をし、裏方もいとわずに努めた結果でした。
しかしながら反省の意を込めて申し上げれば、創設50周年記念事業をやり遂げたという達成感とその後にくる喪失感、そして現在の新型コロナの影響が「コミュニケーション不足」の状態を生み出してしまったように思います。
その結果、定例会の縮小傾向が続きました。「そういう時代に行きあたってしまった」と言うほかありません。

幸いにも私の周りには、なんとか会員相互の「コミュニケーション」を取って、なんとか会の活性化を図りたいと願う仲間が多数存在しました。21年度の会活動報告にもありますようにZOOMによるオンライン役員会やオンライン懇親会、京都の向山先輩によるオンライン講演会などの実施を試みてまいりました。もちろん、リアルに会って意見交換したり懇親したりするに勝るものはありませんが、今後もいましばらくはオンラインの力も借りてコミュニケーションを重ねてまいりたいと思います。

そして方向性としては従来の二水会のような「和やかで活気のある社学稲門会」の実現を目指しています。ベースはこれまで通りですが、会員によっては、平日の夜に時間が取れない方もいらっしゃるので、時には土日を利用した会合や、平日でももっと早い時間に開催するなど、バリエーションを考えていきたいと思っています。また分科会活動も「シャガールの会」「ゴルフ会」「大人の遠足の会」はすでに活動しています。このほかにも「俳句」「日本酒」「早稲田の歴史の勉強会」などのテーマの下に同好の士を募っての分科会も実施できるのではないでしょうか。このような普段の活動の連絡や報告については、HPの更新やメールマガジンの配信などでより多くの方にお知らせしていく方針です。

奨学金活動についてはこれまで同様に会活動のひとつの大きな柱と認識しています。時代の変化に対応しながら、スマホでの寄付などの広報活動にも注力していきます。学部事務所の皆様には引き続きお世話になりながら、定期的に情報交換会ができれば幸いです。奨学金活動以外にも、卒業生の知恵や経験など学生に役立つ場面があれば、学部と相談しながら展開していきたいと思っています。

基本的には一気に大きな変革を望んでいるわけではありません。緩やかな前進を目指す「漸進主義(ぜんしんしゅぎ)」です。皆さまのお知恵やお力を拝借しながら、「風通しがよく・和やかで活気のある社学稲門会」を築いて、次の世代にタスキをつないでいくのが最大の目標です。

 

2022年10月 吉日

早稲田大学社学稲門会
会長 伏見 英敏

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